投書(苦情)管理マニュアル
(目 的)
第1 このマニュアルは、医療法人社団 〇〇会(以下「当法人」という。)の全ての施設等に寄せられた投書箱、および様々の苦情などを適切に管理、経営改善に供する実務手順の処理を示すものとする。
(範 囲)
第2 このマニュアルで、処理・管理する苦情などの情報は、次のものとする。
① 投書箱に投函された投書
② 当法人などへの電話、投書
③ 行政機関等への投書で、当法人に連絡のあったもの
④ インターネット掲示板への書込み
(フローチャート)
第3 苦情などの情報処理は、「情報レポートフローチャート」に従って、処理するものとする。
(情報レポート)
第4 苦情レポートフローチャートに従い、次の2種の情報レポートを作成するものとする。
① 情報レポート No.1
② 情報レポート No.2
(投書箱)
第5 投書箱の設置(管理責任者)は、次のとおりとする。
① 〇〇病院 6か所(病院・事務長)
② 介護老人保健施設 〇〇苑 2か所(施設・事務長)
(開示処理)
第6 投書箱の設置、開示、処理などの手順は次のとおりとする。
① 開箱…毎月1日(午前8時)に開箱
② 集計…全ての文書を一括(整理せず)封書で閉じる
③ 届出…法人本部(長)に、8か所の分を届出
④ 分類…投書を分類、分析、評価(1次・2次)
⑤ 改善…改善課題を抽出、改善、見直し
⑥ 通知…投書などへ通知
⑦ 公表…改善結果などを公表
それぞれの処理は、次のものが行うものとする。
① 病院・事務長…(病院6か所)①、②、③
② 施設・事務長…(施設2か所)①、②、③
③ 顧客満足対策委員会…④(1次評価)、⑤、⑥
④ 院長(理事長)…④(2次評価)、⑦
(評 価)
第7 投書の内容は、順次、次のように評価、分類する。
① それぞれの箱毎の総投書枚数を確認する
② 緊急に行うべきものを抽出、報告する
③ 無効なもの(意味不明、内容がないもの)を除く
④ リスクレベルの評価
重大性 発生頻度 |
(甲) 極めて重大 |
(乙) 重 大 |
(丙) 中程度 |
(丁) 無視できる |
1. 頻繁に発生 |
A |
A |
A |
|
2. しばしば発生 |
A |
A |
B |
C |
3. 時々発生 |
A |
B |
C |
C |
4. わずかに発生 |
B |
C |
C |
D |
5. 起こりそうもない |
C |
C |
D |
D |
6. 考えられない |
C |
D |
D |
D |
(注) このリスクレベルA~Dの内容は次のとおりである。
A:受容できないリスク
B:好ましくないリスク(低減ができないか、改善に膨大な費用がかかる場合に限って採用できる)
C:受容できるリスク
D:無視できるリスク
⑤ 理事長(または院長)による同投書案件について2次評価(1次評価の修正もありうる)を実施する。
(改 善)
第8 評価の結果、お金(予算)も時間もかかるものは、次の符号毎に次のように改善・見直す。
Ⓐ…即、実施する。
Ⓑ…実施する。
Ⓒ…実施を検討する。
なお、お金も時間もかからないものは、原則として実施する。
(公 表)
第9 投書等による情報の処理、およびその結果は、〇〇病院の2か所、〇〇苑の1か所に院内掲示して公表する。なお、記名者には個人宛に報告する。
(改 正)
第10 このマニュアルの改正は、顧客満足対策委員会の発議により、院長の承認を得て行う。
附 則
このマニュアルは、平成××年××月××日から施行する。