準備のポイントは、次の3点になりましょう。
1 “開業の3大不安”と一般にいわれている次の3要素をなるべく解消しておくための準備をすること。
① 開業(自己)資金がない(少ない)不安
② 開業準備・運営のノウハウがない(少ない)不安
③ 開業しても患者がこない(少ない)不安
2 診療所の開業を専門とするコンサルタントを選定し、支援協力を得ること。
3 家庭の協力・院長(予定)自身の健康を維持すること。
(一般的対応)
診療所開業に備え、実務的ではありますが一般的に必要と思われる対応を列挙して示します。
① 院長としての自分自身のスキル・アップ
・経営管理の技法・能力向上(特に人事労務・将来的にはバランストスコアカード)
・IT技法の取得(Webサイトの構築、できれば電子カルテ)
② 開業支援コンサルタントを通じた、開業ノウハウの取得
・収支計画・資金繰り
・マーケティングの手法(顧客満足の充実手段)
③ 開設(業)立地の選定
それが未定の場合、次の3要素が選定のポイントとなり、すべて充足する立地がベストです。
・対象となる患者(人口)が多い。
・有力な競合相手がいない(少ない)。
・できれば地縁・血縁や有力な後援者が付いてくれる。
(実務的対応)
診療所開業を予定されている医師は、臨床意思としてある程度のキャリアや経験を蓄積されているはずです。先輩医師で開業され、いわゆる“はやっている”診療所を選別し、できればそこに勤務してノウハウなどを学んでください。
そして、信頼できる開業支援コンサルタントとともに、開業に合わせた自分自身のキャリアプランを作成して上述のような準備をしていくことをお勧めします。
Q&Aの最終更新日 :2012-09-04